今日、地方自治体の最小単位が村であるのに対し、奉仕社会の地方自治体の最小単位は、人口数万人を抱えた小都市国家です。
今日の国の形態は、
国=都道府県=市町村=国民
と言った、四身(位)一体の形になっていますが、
奉仕社会の国の形態は、
中央国家=小都市国家=国民
と言った、三身(位)一体の形になっているのです。
これを人間に例えると、身体が中央国家であり、諸器官が小都市国家であり、細胞が国民と見立てることができるでしょう。つまり、細胞が集まって諸器官が作られ、諸器官が集まって身体が形成されているように、国民が集まって小都市国家が作られ、小都市国家が集まって国体が形成されているのです。細胞がなかったら諸器官も身体も存在しないように、国民がいなかったら小都市国家も中央国家も存在しないのです。ゆえに大切なのは、細胞である国民です。
さて、一国に中央国家は一つしか存在しませんが、小都市国家群は今の日本の人口を考えると、全国に約4000ほど存在することになります。今日の都市の概念から考えると、数十万人から数百万人あるいは数千万人を抱えた大都市をイメージしますが、奉仕国家には人口数万人を抱えた小都市国家群が存在するだけです。その小都市国家群と中央国家の繋がりは、相即的な関係となり、さらに小都市国家群同士は網状に繋ぎ合う兄弟姉妹の関係になります。中央国家はその中心にあって、しっかりと情報の手綱を握り、小都市国家群を率いているのです。
《奉仕国家の形態》
中央国家
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小都市国家群
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国民ーー 国民ーー 国民