どうしたらこの社会から、お金を無くすことができるのでしょうか?
それは、
1、全てのものがタダになった時です。
2、比較衡量する必要が無くなった時です。つまり、価値を平等(価値を認めない)にした時です。
ここに、100kgのお米と50kgのお米があったとします。そのお米の間には、50kgの重さの違いがあります。資本主義社会は価値を認める社会ですから、その50kgの差を何かで埋めようとします。埋める道具として一番手っ取り早いのがお金ですから、どうしてもお金が必要になるのです。もし価値を平等(価値を認めない)にしたら、埋める必要がないので、お金はいらなくなるのです。
100kgのお米と50kgのお米を同じ価値と見るのは、おかしいと思うかもしれませんが、次のように考えてみてください!
お米1粒も、お米1000粒も、同じ〔水〕と〔土〕と〔太陽〕の恵みによって育ったのです。〔水〕も〔土〕も〔太陽〕の恵みも、タダです。また、そのお米を育てた〔奉仕労働力〕も、タダです。なのにどうして、1粒のお米と1000粒のお米の間に価値差が生まれるのでしょうか?
タダの恵み(資源)+タダの労働力=タダの米
(タダの米を1000粒集めてもタダ)
⑥価値の平等性 のところで説明しましたように、スーツ1着と靴下1足の価値は、同じでした。医者と綿菓子職人の価値は、同じでした。同じならば、価値を埋めるお金が必要でしょうか?
奉仕社会は、タダで何でも収得できる社会なのです。また、価値を問題にしない社会なのです。そのような社会に、お金は必要ないのです。お金のいらない理由が、分かって頂けたと思います。
お金は人を惑わすのです。冷静な考えを奪ってしまうのです。ですからお金のある社会では、次のような悪しき事が生まれてくるのです。