今日社会通念上言われている財産は、お金や、証券や、土地や、建物や、貴金属などの、目に見える財産でしょう。しかし財産には、目に見えない財産もあるのです。
知的な財産がそうです。
身に付けた技術的財産もそうです。
肉体的力も財産の一つです。
つまり、 身体(労働力)そのものが財産なのです。目に見える財産は、時代の変化によって無くなることがありますが、目に見えない労働力と言う財産は、決してなくなることはないのです。
経済で最も大切なのは、自由にコントロールできる労働力を確保することです。奉仕社会はその労働力を、奉仕労働力という形で得たのです。奉仕社会は、労働力を買うのではありません。また、権力によって従わせるのでもありません。国民の自由意思によって提供された、無償の労働力です。この無償の労働力を得た奉仕社会は、無限の財産を得たようなものなのです。奉仕社会では、その労働力をきっちりとした計画のもとに運用し、安定した社会を築いているのです。