人は単に命令されたり、お願いされただけでは働こうと思わないものです。損得や利害が絡んだ時、はじめて人は働こうと思うのです。ですから、これまで権力者や資本家は、権力や金力を使って労働力を集めてきたのです。でもこの方法では、長続きしないのです。なぜなら、権力や金力が無くなれば、途端に人は離れてゆくからです。ではどうしたら、損得抜きで人を働かせることができるのでしょうか ?
奉仕社会では、次のような方法で奉仕労働力を獲得したのです
1は、 善意の心を利用する方法です。
人は通常、タダ働きするのを嫌いますが、 困ってる人を見ると損得抜きでタダ働き(ボランティア)してくれます。これは元々、人の中に善意の心があるからです。 奉仕社会は、その善意の心を利用して労働力を確保したのです。
2は、 経済原則を利用する方法です。
経済原則はこう言っています。
[労働力がタダになれば生活財もタダになり、生活財がタダになれば労働力もタダになる ]と・・・
奉仕社会は、この経済原則を利用したのです。自由収得制度は、この経済原則から生まれた仕組みです。
3は、 働(動)きたくなる人の本能を利用する方法です。
人は短期間なら遊んでいられますが、長期間となると働かないでいられなくなるのです。さらに人間は、人の目を気にする生き物ですから、いつまでも遊んではいられないのです。
4は、人生の目的 〔X〕を利用する方法です。
この〔Χ〕については、時期がくれば説明します。
5は、人の生きがいを利用する方法です。
人間とは不思議なもので、世のため人のためになる仕事をすると幸せな気分になるのです。
人間は常に、生きがいを求めているのです。世のため人のために働くことは、生きがいになるのです。
このように奉仕社会では、5つの方法によって無償の労働力を手に入れたのです。